BMC ネットワーク設定の構成

ztC Endurance システムの Baseboard Management Controller (BMC) のネットワーク設定を構成するには、BMC 構成スクリプトを使用します。システム BIOS 構成ユーティリティでも BMC ネットワーク設定を構成できますが、BMC 構成スクリプトを使用すると、変更が容易になり、実行中のシステムでも構成を変更できます。

BMC 構成スクリプトを実行しない場合、システムは自動的に BMC ネットワーク アドレスの DHCP 設定を使用し、デフォルトの BMC Web コンソール パスワードを保持します。

注記:  
  1. BMC 構成スクリプトでネットワーク設定を変更する際に、いずれかのコンピュート モジュールで BMC Web コンソールを開いていると、接続が失われます。スクリプトまたは構成ファイルに入力した新しいアドレスに再接続する必要があります。

  2. ソフトウェアのインストール スクリプトでも同じ BMC 設定の変更が求められますが、インストール手順を実行中にネットワークが遮断されないようにするため、BMC 構成スクリプトを使用してこれらの設定を変更するのが最善です。

  3. DDNS 方式をプログラムで変更する方法はありません。BMC Web コンソールDNS 構成ページで DDNS の設定を変更してください。

  4. BMC Web コンソールの使用の詳細については、BMC Web コンソールの概要 および BMC Web コンソール オンライン ヘルプの利用 を参照してください。

BMC 構成プロセスおよびソフトウェアのインストール プロセスに必要な構成設定がすでに含まれているファイルを作成する場合は、インストール構成ファイルの準備 (オプション) を参照してください。BMC 構成スクリプト、ソフトウェア インストール スクリプト、またはネットワーク構成スクリプトを実行する際に、このファイルを入力として指定できます。

BMC 構成スクリプトは /opt/stratus/bin/bmc_config.sh にあります。

BMC 構成スクリプトの使用方法は以下のとおりです。

Usage : bmc_config.sh {options}

Options:
-h            prints this menu
-u url        url with ISO image location
-f filename   path to ISO image
-y filename   path to configuration yaml file
注記: zenadmin アカウントで特権コマンドを使用するには、sudo ディレクティブを追加する必要があります。

各設定のプロンプトを表示しながら bmc_config.sh スクリプトを実行するには、以下のコマンドを実行します。

sudo /opt/stratus/bin/bmc_config.sh -f /opt/stratus/install/zen-aul-se-vmw-n.n.n.n-nnn.iso

すでに設定が含まれている構成ファイルを使用して bmc_config.sh スクリプトを実行するには、以下のコマンドを実行します。

sudo /opt/stratus/bin/bmc_config.sh -y /opt/stratus/install/zen_config.yaml

上記のコマンドで、zen_config.yaml を別のディレクトリにインストールした場合は、そのディレクトリを指定します。

注記: zen_config.yaml ファイルを使用して bmc_config.sh スクリプトを実行すると、BMC 構成設定が日付と時刻のスタンプ付きの新しい .yaml ファイルに保存されます (例: config_26042023_180016.yaml)。その後、この新しい .yaml ファイルをソフトウェア インストール スクリプトとともに使用できます。

BMC ネットワーク設定を構成するには

  1. オプションとして、インストール構成ファイルの準備 (オプション) に記載されているように、構成設定がすでに含まれているファイルを作成するか、情報収集 から情報を手動で入力する準備をします。

  2. コンピュート モジュール B に接続されたキーボードを使用して、zenadmin ユーザとしてスタンバイ OS にログオンします。デフォルト パスワードは zenadmin (または提供された他の認証情報) です。

  3. このトピックで前述したコマンドのいずれかを使用して、BMC 構成スクリプトを開始します。

    sudo /opt/stratus/bin/bmc_config.sh {options}
  4. 構成スクリプトは、インストール構成ファイルから既存の設定を読み込み、入力を促します。

    注記: インストール構成ファイルにすでに設定を入力している場合、BMC 構成スクリプトは未入力の設定のみをプロンプトで要求します。
  5. BMC Web コンソールの admin パスワードを入力し、Enter キーを押して続行します。

  6. スクリプトが BMC 構成設定の入力を求めます。変更が必要な設定の新しい値を入力し、Enter キーを押して続行します。既存の値をそのまま使用する場合は、フィールドを空白のままにして Enter キーを押します。スクリプトが「Confirm input」と表示するまで繰り返します。

  7. スクリプトは入力した設定の概要を表示し、設定を適用するか、各設定を再度確認して修正するかを尋ねます。以下のいずれかを実行します。

    • 入力した設定を受け入れて BMC に適用するには、「y」を入力して Enter キーを押します。

    • パスワードを隠した状態で各プロンプトを再度表示するには、「n」を入力して Enter キーを押します。各プロンプトに対して変更内容を入力し、Enter キーを押して続行します。

    • パスワードをクリア テキストで表示した状態で各プロンプトを再度表示するには、「unhide」を入力します。各プロンプトに対して変更内容を入力し、Enter キーを押して続行します。

  8. 構成スクリプトは指定した BMC 設定の実装を開始し、終了します。

  9. 出力を表示し、BMC 構成スクリプトが正常に完了したことを確認します。