Automated Uptime Layer with Smart Exchange リリース 1.0.0.0 リリース ノート
これらのリリース ノート (更新日時 2025/03/11、米国東部標準時 10:26) は、Automated Uptime Layer with Smart Exchange リリース 1.0.0.0 を対象とするものです。以下のセクションを参照してください。
新機能と機能強化
Automated Uptime Layer with Smart Exchange リリース 1.0.0.0 では、VMware ESXi および Automated Uptime Layer with Smart Exchange を実行する ztC Endurance 3100、5100、7100 システムが導入されています。詳細については、Stratus ztC Endurance システムの概要 を参照してください。
重要な考慮事項
VMware のライセンス アクティベーションに関する重要な情報
Broadcom® は VMware のライセンス条件を変更しました。Stratus が提供する VMware 永久ライセンスをアクティベートする必要がある場合は、次の Web サイトに記載された情報を参照してください。https://www.stratus.com/jp/go/vmware-activation/
BIOS 設定を変更しない
Stratus カスタマ サービスからの指示がない限り、BIOS 設定をデフォルト設定から変更しないでください。
既知の問題
BIOS を使用して Wake On LAN を無効にしない
BIOS で Wake On LAN
を Disabled
に設定しても、この機能は無効になりません。代わりに、https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.vm_admin.doc/GUID-879FA851-2B24-49E6-B58F-F25D0E923D17.html に記載されている VMware の設定を使用して Wake On LAN を無効にしてください。
インストール時には VLAN ID を指定しない
VMware ESXi および Automated Uptime Layer with Smart Exchange のインストール時に VLAN を指定することは、現在サポートされていません。
インストール時に yaml
ファイルを使用する場合は、VLANに「--NONE--
」と入力してください。yaml
ファイルを使用しない場合、またはその項目を空白のままにした場合は、スクリプトのプロンプトに従って「none
」と入力してください。
I/O エラー発生時の PCIe アダプタによる長いネットワーク遅延
物理ポートが静的ポート グループとして構成されている IP Hash vSwitch に PCIe アダプタを追加すると、I/O モジュールが起動する際に長いネットワーク遅延が発生する可能性があります。
DNS サーバにホスト名を登録するには、install.sh
が実行されているスタンバイ コンピュート モジュールの手動による再起動が必要
システムを DHCP 用に構成し、ホスト名を DNS サーバに登録したい場合は、以下のいずれかの手順で DNS に登録します。
-
install.sh
(またはnet_config.sh
) を実行したスタンバイ コンピュート モジュールを手動で再起動します。 -
コマンド
sudo netplan apply
を実行します。
インストール時には管理 VM に静的 IPv6 アドレスを設定しない
インストール時に ztC Endurance 管理 VM を静的 IPv6 アドレスで構成すると、インストール スクリプトが IP アドレスの設定を確認しようとする際にエラーが発生する場合があります。
この問題を回避するには、インストール時に DHCP を使用して ztC Endurance 管理 VM を構成してください。インストール完了後に net_config.sh
コマンドを実行し、静的 IPv6 アドレスを構成してください。
BMC 構成スクリプトが IP アドレスを誤って報告する
BMC 構成スクリプト (/opt/stratus/bin/bmc_config.sh
) が IP アドレスを正しく設定しているにもかかわらず、BMC B に割り当てられた IP アドレスを両方とも 0.0.0.0 と誤って報告する場合があります。この問題は、スクリプトがアドレスを表示する際に、アドレスの更新が完了していない場合に発生することがあります。
IP アドレスを確認する必要がある場合は、bmc_config.sh
スクリプトを再度実行してください。
Smart Exchange により、vmkernel.log
ファイルに USB ドライバの誤警告が記録される場合がある
VMware の USB ドライバは、ハードウェアが一時的に「消えて」から「再び表示される」ために、Smart Exchange の処理を誤ってエラーと認識することがあります。この場合、ドライバが vmkernel.log
ファイルに複数の警告を記録することがあり、以下のような警告が記録される場合があります。これらの警告は無視しても問題ありません。
2023-02-02T15:26:02.581Z Wa(180) vmkwarning: cpu63:2098291)WARNING: vmkusb: Retry 1 time(s) for command = 15 (0x0000000000000000, 0x00000000, 0x01013c00) 2023-02-02T15:26:02Z In(182) vmkernel: : Failure^[[0m
ゲートウェイ アドレスを設定しない場合の曖昧なエラー メッセージ
静的 IP アドレスを構成する際、yaml
ファイルにゲートウェイ アドレスを指定しないと、次のメッセージが表示されます。
-------- ERROR --------- (None, '255.255.255.0') does not appear to be an IPv4 or IPv6 interface
上記のメッセージで、None
はゲートウェイ アドレスを指定していないことを示しています。
交換用コンピュート モジュールを取り付ける際に既存の ASNConnect データを削除する
交換用コンピュート モジュールを取り付ける場合は、交換用コンピュート モジュールに ASNConnect をインストールする前に、既存の ASNConnect 構成データの削除方法について、Stratus カスタマ サービスにお問い合わせください。
管理デーモン ユーザのパスワードに無効な文字が含まれていると install.sh
が失敗する場合がある
生成された管理デーモン ユーザのパスワードに無効な文字が含まれている場合、次の出力例のように install.sh
スクリプトが失敗することがあります。
Creating Mgmt Daemon user Enter value for 'password': --------- ERROR --------- Unable to create Mgmt daemon account on ESX
このエラーが発生した場合は、install.sh
スクリプトを再度実行してください。スクリプトが新しいパスワードを生成します。
ネットワーク再構成に失敗した場合は bmc_config
または net_config
スクリプトを再度実行する
ネットワーク再構成に失敗した場合は、bmc_config
スクリプトまたは net_config
スクリプトを再度実行します。
BIOS セットアップ ユーティリティでセキュア ブート設定を有効にする
新しい ztC Endurance システムは、BIOS セットアップ ユーティリティのセキュア ブート設定が無効の状態で出荷される場合があります。この設定を有効にする場合は、設定を確認し、必要に応じて以下の手順で有効にしてください。
BIOS セットアップ ユーティリティでセキュア ブート設定を有効にするには
-
ztC Endurance システムを再起動します。システムが起動して Stratus ztC Endurance の画面が表示されたら、Delete キーまたは Esc キーを押します。
-
BIOS セットアップ ユーティリティの
Main
メニューから、矢印キーを使用して [Security
] タブを選択します。 -
Security
メニューから、[Secure Boot
] オプションを確認します。-
Enabled
に設定されている場合、変更は不要で、ユーティリティを終了できます。Save & Exit
メニューから、矢印キーを使用して [Discard Changes and Exit
] を選択します。Yes
を選択して Enter キーを押します。 -
Disabled
に設定されている場合は、矢印キーを使用して [Secure Boot
] オプションを選択します。Enter キーを押します。
-
-
[
Secure Boot
] の設定項目でスペース バーを押し、[Disabled
] オプションを [Enabled
] に変更します。Esc キーを押します。 -
Save & Exit
メニューから、矢印キーを使用して [Save Changes and Reset
] を選択します。Yes
を選択して Enter キーを押します。 -
もう一方のコンピュート モジュールでもステップ 1~5 を繰り返します。
BMC Web コンソールの admin
パスワードの保存コピーを更新する
BMC Web コンソールを使用して BMC admin
パスワードを変更した場合は、root
ユーザとして以下のコマンドを実行し、システム管理に保存されているパスワードのコピーを更新する必要があります。これを行わないと、システム管理から BMC へのアクセスが失敗します。
cfgpasswd
コマンドは管理者パスワード自体を更新するものではなく、システム管理の構成ファイルに保存されているパスワードのコピーのみを更新します。/opt/stratus/sbin/cfgpasswd --bmcadmin
--bmcadmin
オプションを指定すると、BMC 管理者アカウントの新しいパスワードの指定を求められます。
admin
パスワードは同一である必要があります。システム管理は、両方の BMC に対してパスワードを 1 つだけ保存します。以下の例は、cfgpasswd
コマンドの使用方法を示しています。
zenadmin@sys001-ztcmgmt:~$ sudo /opt/stratus/sbin/cfgpasswd --bmcadmin Stopping sra-mgmt... Enter value for BMC admin password: xxxxxxxxxxx Confirm value for BMC admin password: xxxxxxxxxxx Installed /opt/stratus/config/install-config.json Restarting sra-mgmt... zenadmin@sys001-ztcmgmt:~$
コンピュート モジュール交換後の ASNConnect のインストール
コンピュート モジュールを交換する場合は、Stratus 認定サービス業者に連絡して (ヘルプ情報 を参照)、古いコンピュート モジュールに関連付けられている ASNConnect ソフトウェアを削除してもらう必要があります。その後、ASNConnect の有効化 に記載された手順に従い、新しいコンピュート モジュールに ASNConnect をインストールできます。
ATTN LED は AC 電源コードの取り外しを表示しない
この ztC Endurance リリースでは、コントロール パネル ウィング ztC Endurance システムの前面右側に配置されているモジュール。USB 2.0 ポート、ztC Endurance システムの電源ボタン、およびシステムの電源状態 (PWR)、障害状態 (ATTN)、モジュール識別状態 (UID) を示す LED が組み込まれています。の ATTN LED に AC 電源コードが取り外されたことは表示されません。この LED は、PSU 自体が取り外された場合や障害が発生した場合にのみ点灯します。ATTN LED の詳細については、表 10 を参照してください。
上下矢印キーを使用すると ztC Endurance コンソールがハングする場合がある
「ハードウェア」ページで上下矢印キーを使用すると、ztC Endurance コンソールがハングする可能性があります。この問題が発生した場合は、F5 キーまたは再読み込みボタンを使用してページを再読み込みしてください。
電源状態が「電力なし」から「電源オン」に変わるとシステムが PSU エラーを報告する
ztC Endurance システムが「電力なし」状態から「電源オン」に変わると、ztC Endurance コンソールが一方または両方の PSU が故障したと報告する場合があります。この状況が発生する可能性がある例としては、初回電源オン時や、両方の電源コードをシステムから取り外し、再接続してシステムを起動した場合などがあります。両方の PSU の LED が緑色に点灯している限り、差し迫った危険はなく、都合の良いときに問題に対処できます。ただし、PSU の LED がオレンジ色に点灯または点滅している場合は、PSU に早急な対応が必要な本当の問題が発生している可能性があります。
この問題が発生した場合は、以下のように対応します。
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ztC Endurance システムに物理的にアクセスできる場合:
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PSU の LED のステータスを確認します。両方の PSU の LED が緑色に点灯している場合は、PSU が正常であることを示しています。図 29 および表 12 を参照してください。
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ztC Endurance コンソールで故障と報告された PSU の電源コードを取り外します。図 46 を参照してください。
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該当する PSU の LED が完全に消灯するまで待ちます。図 29 を参照してください。
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電源コードを再接続します。電源へのシステムの接続 を参照してください。
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システムがリモートにあり、物理的にアクセスできない場合は、Stratus カスタマ サービスにヘルプを依頼してください。
インストール時に 1 つの DNS サーバのみを入力する
スタンバイ OS、ESXi ホスト、または管理 VM のインストール構成ファイル (zen_config.yaml
) 、またはインストール スクリプトで表示されたプロンプトに 2 つ以上のネーム サーバを入力すると、スクリプトは進行しません。入力するネーム サーバは 1 つにする必要があります。必要に応じて、インストール後に標準の Ubuntu または VMware ESXi 管理ユーティリティを使用して、2 つ目のネーム サーバを追加できます。
特にスタンバイ OS の場合、以前に追加のネーム サーバを 1 つ以上追加し、その後コンピュート モジュールを交換するか、システム ソフトウェアをアップグレードした場合は、追加のネーム サーバを手動でスタンバイ OS に再度追加する必要があります。これは、これらの操作によってスタンバイ OS が再インストールされ、ztC Endurance のインストールで指定されていない構成操作が再インストール中に失われるためです。
BMC パスワードに特定の特殊文字を使用しない
特殊文字 #
、!
、$
を BMC Web コンソールの admin
パスワードに使用しないでください。インストール プロセス中にこれらの特殊文字を含む BMC パスワードを入力すると、Invalid placeholder in string
というエラー メッセージが表示され、インストールに失敗します。
Stratus ナレッジ ベース記事へのアクセス
Stratus ナレッジ ベース記事へのアクセスに関する情報は、ヘルプ情報 を参照してください。
ヘルプ情報
ztC Endurance システムに関する技術的な質問がある場合は、ヘルプ情報 を参照してください。