ネットワーク IP 構成設定の更新

最初のソフトウェア インストール後に ztC Endurance システムのネットワーク設定を更新する必要がある場合は、ネットワーク構成スクリプトを使用します。たとえば、エンド ユーザ向けの設定と仮想マシンでシステムを準備したものの、その後、異なるネットワークまたはサブネットに (場合によっては新しい場所に) システムを展開するために、ネットワーク設定を更新する必要が生じる場合があります。

ネットワーク構成スクリプトにより、以下のネットワーク設定が更新されます。

  • Baseboard Management Controller (BMC)

  • 各コンピュート モジュールのスタンバイ OS

  • ESXi ホスト

  • 管理 VM

通知: ネットワーク構成スクリプトを実行すると、すべての変更を完了するため、アクティブなコンピュートモジュールが 2 回再起動されます。アプリケーションへのアクセスが一時的に失われるため、スクリプトは本番環境以外のシステム、または計画されたメンテナンス期間中にのみ実行するようにしてください。
注記:  
  1. ソフトウェアの初期インストールを準備している場合は、ネットワーク構成スクリプトを使用せずに、BMC 構成スクリプトまたはソフトウェア インストール スクリプトを使用してネットワーク設定を構成してください。システム ソフトウェアのインストール に記載された手順を参照してください。

  2. BMC Web コンソールを介してコンピュート モジュールのコンソールに接続している場合、BMC ネットワーク設定を変更すると接続が切断されます。スクリプトまたは構成ファイルに入力した新しいアドレスに再接続する必要があります。

ネットワーク構成スクリプトに必要な新しいネットワーク設定がすでに含まれているファイルを作成する場合は、インストール構成ファイルの準備 (オプション) を参照してください。このファイルを指定して、ネットワーク構成スクリプト、BMC 構成スクリプト、またはソフトウェア インストール スクリプトを実行する際の入力として使用できます。

インストール スクリプトは /opt/stratus/bin/net_config.sh にあります。

ネットワーク構成スクリプトの使用方法は以下のとおりです。

Usage : net_config.sh {options}

Options:
-h            prints this menu
-u url        url with ISO image location
-f filename   path to ISO image
-y filename   path to configuration yaml file
注記: zenadmin アカウントで特権コマンドを使用するには、sudo ディレクティブを追加する必要があります。

各設定のプロンプトを表示しながら net_config.sh スクリプトを実行するには、以下のコマンドを実行します。

sudo /opt/stratus/bin/net_config.sh -f /opt/stratus/install/zen-aul-se-vmw-n.n.n.n-nnn.iso

すでに設定が含まれている構成ファイルを使用して net_config.sh スクリプトを実行するには、以下のコマンドを実行します。

sudo /opt/stratus/bin/net_config.sh -y /opt/stratus/install/zen_config.yaml

システム ネットワーク設定を更新するには

  1. オプションとして、インストール構成ファイルの準備 (オプション) に記載されているように、構成設定がすでに含まれているファイルを作成するか、情報収集 から情報を手動で入力する準備をします。

  2. どちらかのコンピュート モジュールのスタンバイ OS に zenadmin ユーザとしてログインします。

  3. このトピックで前述したコマンドのいずれかを使用して、ネットワーク構成スクリプトを開始します。

    sudo /opt/stratus/bin/net_config.sh {options}
  4. 構成スクリプトは、インストール構成ファイルから既存の設定を読み込み、入力を促します。

    注記: インストール構成ファイルにすでに設定を入力している場合、ネットワーク構成スクリプトは未入力の設定のみをプロンプトで要求します。
  5. 現在の zenadmin パスワードを入力し、Enter キーを押して続行します。

  6. 現在の ESXi の root パスワードを入力し、Enter キーを押して続行します。

  7. スクリプトは、BMC、スタンバイ OS、ESXi ホスト、管理 VM の IP 構成設定の入力を求めます。変更が必要な設定の新しい値を入力し、Enter キーを押して続行します。既存の値をそのまま使用する場合は、フィールドを空白のままにして Enter キーを押します。スクリプトが「Confirm input below」と表示するまで繰り返します。

  8. スクリプトは入力した設定の概要を表示し、設定を適用するか、各設定を再度確認して修正するかを尋ねます。以下のいずれかを実行します。

    • 入力した設定を受け入れてシステムに適用するには、「y」を入力して Enter キーを押します。

    • パスワードを隠した状態で各プロンプトを再度表示するには、「n」を入力して Enter キーを押します。各プロンプトに対して変更内容を入力し、Enter キーを押して続行します。

    • パスワードをクリア テキストで表示した状態で各プロンプトを再度表示するには、「unhide」を入力します。各プロンプトに対して変更内容を入力し、Enter キーを押して続行します。

  9. 構成スクリプトは指定したネットワーク設定の実装を開始します。出力を表示し、変更が成功したことを確認します。

  10. コンピュート モジュールのネットワーク設定を変更するために、現在のスタンバイ OS へのログイン セッションが自動的に切断されます。

  11. システムが再起動した後、BMC、スタンバイ OS、ESXi ホスト、管理 VM が正常に機能していることを確認します。