VMware ESXi のインストールと管理 VM の展開

BMC 構成スクリプトを実行した後、システム ソフトウェアをインストールするためにインストール スクリプトを実行します。インストール スクリプトを実行すると、自動的に以下が行われます。

  • VMware ESXi のインストール

  • 管理 VM の展開

  • Automated Uptime Layer コンポーネントのインストール

  • システム ディスクのペアのミラーリング

  • システム内の追加ディスク ペアのミラーリング (存在する場合)

BMC 構成プロセスおよびソフトウェアのインストール プロセスに必要な構成設定がすでに含まれているファイルを作成する場合は、インストール構成ファイルの準備 (オプション) を参照してください。BMC 構成スクリプト、ソフトウェア インストール スクリプト、またはネットワーク構成スクリプトを実行する際に、このファイルを入力として指定できます。

インストール スクリプトは /opt/stratus/bin/install.sh にあります。

インストール スクリプトの使用方法は以下のとおりです。

Usage : install.sh {options}
Options:
-h            prints this menu
-u url        url with AUL-SE installer image location
-f filename   path to AUL-SE installer ISO image
-y filename   path to configuration yaml file
注記: zenadmin アカウントで特権コマンドを使用するには、sudo ディレクティブを追加する必要があります。

構成ファイルを使用せずにインストール スクリプトを実行するには、以下のコマンドを実行します (各設定のプロンプトが表示されます)。

sudo /opt/stratus/bin/install.sh -f /opt/stratus/install/zen-aul-se-vmw-n.n.n.n-nnn.iso

すでに設定が含まれている構成ファイルを使用してインストール スクリプトを実行するには、以下のコマンドを実行します。

sudo /opt/stratus/bin/install.sh -y /opt/stratus/install/zen_config.yaml

上記のコマンドで、zen_config.yaml を別のディレクトリにインストールした場合は、そのディレクトリを指定します。

インストール プロセスが完了する前にインストール スクリプトを終了すると、システムは最新の構成エントリのコピーを、現在の作業ディレクトリ内にタイムスタンプ付きのファイル名を付けて自動的に保存します。

ソフトウェア インストールの所要時間は約 60 分です。

VMware ESXi と Automated Uptime Layer をインストールするには

  1. オプションとして、インストール構成ファイルの準備 (オプション) に記載されているように、構成設定がすでに含まれているファイルを作成するか、情報収集 から情報を手動で入力する準備をします。

  2. コンピュート モジュール B に接続されたキーボードを使用して、zenadmin ユーザとしてスタンバイ OS にログオンします。デフォルト パスワードは zenadmin (または提供された他の認証情報) です。

  3. ESXi ISO ファイルが保存されている USB デバイスを、コンピュート モジュール B の USB 3.0 ポートのいずれかに接続し (システム ポート を参照)、スタンバイ OS へのソフトウェア ISO の転送 に記載された説明に従って USB デバイスをマウントします。オプションとして、ESXi ISO ファイルをスタンバイ OS にコピーします。

  4. このトピックで前述したコマンドのいずれかを使用して、ソフトウェア インストール スクリプトを開始します。

    $ sudo /opt/stratus/bin/install.sh {options}
  5. 構成スクリプトは、インストール構成ファイルから既存の設定を読み込み、入力を促します。

  6. ztC Endurance EULA を読みます。条件に同意して続行するには、「y」を入力して Enter キーを押します。

  7. ztC Endurance サービス利用規約を読みます。条件に同意して続行するには、「y」を入力して Enter キーを押します。

    注記:  
    1. 以下のエントリについては、情報収集 で収集した設定を参照してください。

    2. インストール構成ファイルにすでに設定を入力している場合、インストール スクリプトは未入力の設定のみをプロンプトで要求します。

  8. BMC ネットワーク インタフェースの構成を求められた場合は、以下の手順を実行します。

    • すでに bmc_config.sh を実行した場合は、「n」を入力して Enter キーを押します。

      bmc_config.sh をまだ実行していない場合、インタフェースを今すぐ構成する場合は「y」を入力し、後で構成する場合は「n」を入力して、Enter キーを押します。

    注記: BMC Web コンソールを介してコンピュート モジュールのコンソールに接続している場合、BMC ネットワーク設定を変更すると接続が切断されます。該当する場合は、BMC ネットワーク設定の構成 または ネットワーク IP 構成設定の更新 に記載された手順に従い、後で BMC ネットワーク設定を構成することを検討してください。
  9. 新しい BMC Web コンソールの admin パスワード、ztC Endurance 管理 zenadmin パスワード、ESXi の root パスワードを入力します。各パスワードを入力したら、Enter キーを押して続行します。

  10. BMC ネットワーク インタフェースを今すぐ構成する場合は、BMC ホスト名を入力します。各エントリを入力したら、Enter キーを押して続行します。

  11. BMC ネットワーク プロトコルを「dhcp」または「static」と入力し、Enter キーを押します。

  12. dhcp を選択した場合は、次の手順に進みます。static を選択した場合は、4 つの BMC IP アドレスを入力します。各エントリを入力したら、Enter キーを押して続行します。

  13. 各コンピュート モジュールのスタンバイ ホスト名を入力します。各エントリを入力したら、Enter キーを押して続行します。

  14. スタンバイ ネットワーク プロトコルを「dhcp」または「static」と入力し、Enter キーを押します。

  15. dhcp を選択した場合は、次の手順に進みます。static を選択した場合は、4 つのスタンバイ IP アドレスとネーム サーバを入力します (該当する場合)。各エントリを入力したら、Enter キーを押して続行します。

  16. ESXi ホスト名を入力し、Enter キーを押します。

  17. ESXi ネットワーク プロトコルを「dhcp」または「static」と入力し、Enter キーを押します。

  18. dhcp を選択した場合は、次の手順に進みます。static を選択した場合は、ESXi IP アドレス、ゲートウェイ、ネットマスク、ネーム サーバを入力します (該当する場合)。各エントリを入力したら、Enter キーを押して続行します。

  19. キーボード タイプに対応する数字を入力し、Enter キーを押します。たとえば、US デフォルト キーボードの場合は、「26」と入力して Enter キーを押します。

  20. ESXi ISO のファイル パスまたは URL を入力し、Enter キーを押します。たとえば、スタンバイ OS へのソフトウェア ISO の転送 に記載されているように ESXi ISO をスタンバイ OS にコピーした場合、ファイル パスは次のようになります。

    /path/VMware-VMvisor-Installer-n.nUn-nnnnnnnn.x86_64.iso.
  21. ztC Endurance 管理 VM のホスト名を入力し、Enter キーを押します。

  22. 管理 VM のネットワーク プロトコルを「dhcp」または「static」と入力し、Enter キーを押します。

  23. dhcp を選択した場合は、次の手順に進みます。static を選択した場合は、管理 VM のドメイン名、IP アドレス、ネーム サーバを入力します。各エントリを入力したら、Enter キーを押して続行します。

  24. ztC Endurance 管理ネットワークのゲートウェイ、ネットマスク、IPv6 プレフィックスを入力します (該当する場合)。各エントリを入力したら、Enter キーを押して続行します。

  25. ASN 経由でサポート通知を有効にするかどうかを選択します。「y」または「n」を入力し、Enter キーを押します。

    ASN 経由でサポート通知を有効にすると、ztC Endurance システムはセキュアなインターネット接続を介して Stratus カスタマ サービスにシステムの稼働状態とステータスに関する通知を送信できます。

  26. システムのアセット ID (zennnnn) を入力します。この ID はシステム シャーシ上部にあるラベルに記載されています (キャビネット内へのシステムの設置 を参照)。Enter キーを押します。

  27. インストール スクリプトは入力した設定の概要を表示し、インストールを開始するか、各設定を再度確認して修正するかを尋ねます。以下のいずれかを実行します。

    • 入力した設定を受け入れてインストールを開始するには、「y」を入力して Enter キーを押します。 すぐにインストールが開始されます。

    • パスワードを隠した状態で各プロンプトを再度表示するには、「n」を入力して Enter キーを押します。各プロンプトに対して変更内容を入力し、Enter キーを押して続行します。

    • パスワードをクリア テキストで表示した状態で各プロンプトを再度表示するには、「u」または「unhide」を入力します。各プロンプトに対して変更内容を入力し、Enter キーを押して続行します。

  28. 入力内容を確認した後、インストール スクリプトは指定された設定を実装し、すべてのシステム コンポーネントがインストールに備えて適切に構成されていることを確認します。

  29. VMware EULA を読みます。条件に同意して続行するには、「y」を入力して Enter キーを押します。

    VMware EULA に同意すると、インストール スクリプトが実装および検証プロセスを続行します。

  30. ESXi のインストール続行を求められたら「y」を入力し、Enter キーを押して続行します。

  31. インストール スクリプトは自動的に ESXi をインストールし、管理 VM を展開し、システム ソフトウェアの構成を開始します。スクリプトは、構成手順を完了する間にコンピュート モジュール A を最大 3 回再起動します。その後、システム ディスク ペアのミラーリングを開始してから、システム内のその他のデータ ディスクのペアをミラーリングします

  32. システムのインストールが正常に完了すると、インストール スクリプトに現在のシステム設定と ztC Endurance コンソール および ESXi ホスト クライアントのアドレスが表示されます。まだ行っていない場合は、この情報を確実に取得するために、これらの設定を今すぐメモしてください。

  33. インストール後の作業を完了してシステムを構成するには、インストール後のタスク を参照してください。