OPC 出力の表示
ztC Endurance システム上で OPC サーバの機能を有効にすると、ztC Endurance システム以外のコンピュータ上の OPC クライアントから、システムのパフォーマンス データを公開できます。このデータは複数のアドレス空間に分割され、その各アドレス空間がいくつかのデータ項目を含むサブオブジェクトに分かれています。ztC Endurance システム上の OPC サーバ機能は、これらのデータ項目の値を OPC クライアントに渡し、クライアントがデータを表示します。
このトピックでは、Unified Automation の UaExpert® ソフトウェアで作成された OPC クライアントを使って ztC Endurance システムの基本インベントリおよび健全性情報を表示する方法を説明します。
OPC クライアントの操作方法の詳細については、クライアント ウィンドウ上部のナビゲーション メニューにある [ヘルプ] タブをクリックしてください。
OPC 出力を表示するには
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OPC クライアントを作成したコンピュータ上で、OPC クライアントを開きます。
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左側の [Project (プロジェクト)] パネルで、[Project (プロジェクト)]、[Servers (サーバ)]、[ztC OPC Server (ztC OPC サーバ)] の順にクリックします。
[ztC OPC Server (ztC OPC サーバ)] を選択すると、[Project (プロジェクト)] の下にある [Address Space (アドレス空間)] パネルに [Root (ルート)] の階層が表示されます。
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[Address Space (アドレス空間)] パネルで、[Root (ルート)] の下の [Objects (オブジェクト)] をクリックします。[Objects (オブジェクト)] の下で、[Server (サーバ)] および [ztCEndurance] を選択できます。システムの各物理コンポーネントは、パネル内のデータ項目として表されます。データ項目をクリックすると、コンポーネントのステータスを確認できます。ウィンドウの右側にある [Attributes (属性)] パネルには、選択されたデータ項目の値が表示されます。
以下の表では、OPC クライアントで表示可能なデータ項目の一部について説明します。

現在 OPC サーバを実行しているコンピュート モジュールに関する情報を確認するには、[Server (サーバ)] をクリックし、[ServerStatus (サーバ ステータス)] をクリックして [BuildInfo (ビルド情報)] サブオブジェクトを表示します。
[BuildInfo (ビルド情報)] サブオブジェクトに、次のデータ項目の値が表示されます。
データ項目 | 説明 |
---|---|
ProductUri |
「http://www.stratus.com/」と表示されます。 |
ManufacturerName |
「Stratus Technologies Ireland, Ltd」と表示されます。 |
ProductName |
ハードウェアの製品名 (ztC Endurance) が表示されます。 |
SoftwareVersion | Automated Uptime Layer with Smart Exchange ソフトウェアのバージョン番号が表示されます。 |
BuildNumber |
Automated Uptime Layer with Smart Exchange ソフトウェアのビルド番号が表示されます。 |
BuildDate |
Automated Uptime Layer with Smart Exchange ソフトウェアのビルドの日付が表示されます。 |
Server オブジェクトのその他の情報は、『OPC Unified Architecture Specification』の「Part 5: Information Model」を参照してください。この文書は opcfoundation.org から入手できます。

ztCEndurance オブジェクトは、接続された ztC Endurance システムの物理コンポーネントごとにアドレス空間を分割します。サブオブジェクトは、Compute Modules (コンピュート モジュール)、I/O Modules (I/O モジュール)、Mirrors (ミラー)、Power Supply Units (電源ユニット)、Storage Modules (ストレージ モジュール)、System (システム) です。これらのサブオブジェクトを開くと、それぞれのコンポーネントを表示できます。
たとえば、データ項目 ComputeModuleA を展開すると、以下のデータ項目が表示されます。
データ項目 | 説明 |
---|---|
BMCIPv4AddressA |
BMC A の IP アドレスが表示されます。 データ型: 文字列 |
BMCIPv4AddressB |
BMC B の IP アドレスが表示されます。 データ型: String |
Healthy |
モジュールが正常であるかどうかを示します。true の場合は、モジュールが存在し、正常に実行されており (緑のチェックマーク付き)、メンテナンス モードではないことを示します。false の場合は、モジュールが存在しないか、実行中ではない (緑のチェックマーク付きでない) か、メンテナンス モードであることを示します。 データ型: Boolean |
Present |
モジュールが存在するかどうかを示します (true または false)。 データ型: Boolean |
State |
モジュールがオンラインであるかどうかを示します。値の例: ONLINE/ACTIVE。 データ型: String |

以下の表は、前出の例には含まれていないが、[ztCEndurance] タブの他のサブオブジェクトに表示されるデータ項目を示しています。
データ項目 | 説明 |
---|---|
LinkSpeed |
管理 PC のリンク速度を示す数値。 データ型: Int64 |
LinkUp |
ネットワーク ケーブルが接続され、通信しているかを示します (true または false)。 データ型: Boolean |
EnduranceRemaining |
システムの予測寿命がどれだけ残っているかを示すパーセント値。 データ型: Ulnt64 |

システムのデータ項目は、高レベルのステータス情報に加え、システム全体のアクセス メソッドに関する情報も提供します。
データ項目 | 説明 |
---|---|
Healthy |
システムの正常性を示します (true または false)。 データ型: Boolean |
Model |
システムのモデル名が表示されます。 データ型: String |
OutstandingSeverityLevel |
ログイン ページのシステム全体のステータス アイコンに対応します。 データ型: UInt32 |
StratusManagementURL |
ztC Endurance システムの HTTPS URL が表示されます。 データ型: String |
SecureManagementURL |
ztC Endurance コンソールの HTTPS URL が表示されます。 データ型: String |