フォールト トレラント イーサネット チームと IP マルチキャスト
ネットワークで IP マルチキャストを使用している場合、フォールト トレランス チームの種類を選択する際には、以下の制限事項を考慮してください。
IP マルチキャスト グループに属する各ネットワーク ホストは、インターネット グループ管理プロトコル (IGMP) を使用して、スイッチに対し IP マルチキャスト グループへの参加を承認し、そのメンバーシップを維持します。
一部の LBFO チームの構成では、1 つのイーサネット PCIe アダプタ (アクティブ アダプタ) のみが IP マルチキャスト パケットの受信登録を行う場合があります。そのため、フェールオーバーが発生して別のアダプタがアクティブになると、ホストは新しいアクティブ アダプタを使用してマルチキャスト グループのメンバーシップを自動更新できず、ホストはマルチキャスト パケットの受信を停止します。ただし、スイッチが定期的にホストの登録状況を照会するように構成されている場合、または、スイッチ側でチーム内の各アダプタに対して静的 IGMP が構成されている場合は、最終的にホストへのマルチキャストが再開されます。ただし、その場合でもしばらく通信の中断が発生する可能性があります。
IP マルチキャストを使用している場合は、フェールオーバー後の IP マルチキャストの動作が許容できるかどうかを確認するため、現地でチーム構成をテストする必要があります。あるいは、静的または動的リンク アグリゲーションのチーム構成を使用することもできます。リンク アグリゲーション チームでは、すべてのイーサネット PCIe アダプタが IP マルチキャスト パケットの受信登録を行うため、これらのモードをサポートする適切なスイッチを使用することで、IP マルチキャストの信頼性が向上します。スイッチへのすべてのリンクが失われ、その後復旧するまで、チームは引き続き IP マルチキャスト パケットを受信します (この場合も、しばらく通信の中断が発生する可能性があります)。
IP マルチキャストの詳細については、スイッチのマニュアルを参照するか、ネットワーク管理者にお問い合わせください。