Hyper-V 環境でのイーサネット チーム構成の相違点
Hyper-V 環境でイーサネット ネットワーク アダプタをチーム化して使用する場合は、LBFO チーミング スクリプトを使用して親パーティションにチームを作成し、その後 Hyper-V マネージャーを使用して外部仮想ネットワークを作成して、それをチーム化されたアダプタに関連付けます。複数の外部仮想ネットワーク アダプタを作成して同じチームに関連付けることもできます。
Hyper-V 環境でイーサネット アダプタをチーム化する場合:
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チームを作成するには、Load Balance Failover (LBFO) 技術によるチーム化ではなく、Switch Embedded Teaming (SET) を使用する必要があります。
通知: Microsoft では、LBFO チームへの仮想スイッチの接続は推奨されていません。 -
Automated Uptime Layer with Smart Exchange に含まれる LBFO チーミング スクリプトは、システムで Hyper-V のロールを有効にすると自動的に検出し、その後 SET 技術を使用してチームを作成します。ただし、システム ソフトウェアのインストールによって作成されるデフォルトの組み込みチームを含め、既存の LBFO チームはすべて SET 技術を使用して再作成する必要があります。これを最も簡単に行う方法は、LBFO チーミング スクリプトの
create
操作を使用して既存のチームを自動的に削除し、新しいデフォルト チームを作成することです。III.イーサネット チームの作成 を参照してください。 -
既存の LBFO チームを再作成する必要があるため、新しいチームを作成したり、必要に応じてチームをカスタマイズする前に、システムで Hyper-V ロールを有効にして SET 技術を自動的に有効化することをお勧めします。Hyper-V の構成の詳細については、システムでの Hyper-V ロールの構成 を参照してください。
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LBFO チーミング スクリプトの構文は、LBFO チームと SET チームの両方の作成で同じです。LBFO チーミング スクリプトを初めて使用する場合は、LBFO チーミング スクリプトを使用したイーサネット チームの管理 を参照すると、スクリプトの詳細や利用可能なすべてのオプションの一覧を確認できます。
ネットワーク接続に仮想 LAN (VLAN) ID を割り当てる必要がある場合は、VLAN 設定を以下のように構成します。
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特定の VM に割り当てられたチームで VLAN 識別を有効にする必要がある場合は、Hyper-V マネージャーの VM 設定で VLAN ID を割り当てます。VM で複数の VLAN をサポートするには、VM に複数の Hyper-V スイッチ ポートを割り当て、各ポートを VLAN と関連付けてください。
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親パーティションと VM が共有するチームで VLAN 識別を有効にする必要がある場合は、Virtual Network Manager を使用して、関連する仮想ネットワーク スイッチに VLAN ID を割り当てます。
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親パーティション専用に予約されたイーサネット チームで VLAN 識別を有効にする必要がある場合は、親パーティション内のイーサネット チームの NIC チーミング プロパティで VLAN 設定を構成します。
Hyper-V 環境でイーサネット アダプタをチーム化して使用する場合、以下の追加制限事項にも留意してください。
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Intel Virtualization Technology for Directed I/O (VT-d) インタフェースおよび Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) インタフェースは、フォールト トレランス動作と競合するためサポートされていません。ただし、ネットワーク スループットの向上を図るため、Microsoft Virtual Machine Queue (VMQ) 技術はすべてのネットワーク アダプタに対してデフォルトで 有効化されています。
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無効なメンバーを含むイーサネット チームに仮想ネットワークを作成して関連付けることはできません。そのような操作を行うと、以下のエラーが表示されます。「
Error Applying New Virtual Network Changes. Setup switch failed. The operation failed because the file was not found.
」この問題を解決するには、[コントロール パネル] の [ネットワークと共有センター] でチームのすべてのメンバーを有効にします。 -
チームが仮想ネットワークに関連付けられている場合、そのチームのタイプを変更することはできません。変更しようとすると、チームのプロパティにはタイプが正常に変更されたと表示されますが、実際には変更されていません。チームのタイプを変更するには、Hyper-V マネージャーで仮想ネットワークを削除し、NIC チーミング ユーティリティでチームのタイプを変更してから、新しい仮想ネットワークをそのチームに関連付けて作成してください。
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VM 内のアダプタの LINK 状態を使用して、VM のネットワーク接続の有無を判断することはできません。仮想ネットワークは、そのネットワークに割り当てられたイーサネット チームのすべてのメンバーがネットワーク リンクを失った場合でも、ネットワーク接続が存在すると表示します。リモート システムから VM または親パーティション内のチームの IP アドレスに対して ping を実行すると、タイムアウトになります。ただし、仮想ネットワークが親パーティションからアクセス可能な場合は、親パーティションから VM への ping および VM から親パーティションへの ping は成功します。
イーサネット チームの正しい LINK 状態を判別するには、親パーティションでチームのステータスを確認してください。たとえば、[コントロール パネル] の [ネットワークと共有センター] で関連する接続のステータスを確認するか、NIC チーミング ユーティリティまたは ftSMC でイーサネット チームのステータスを確認します。