Automated Uptime Layer with Smart Exchange リリース 1.1.0.0 リリース ノート

これらのリリース ノート (更新日時 2025/03/11、米国東部標準時 10:27) は、Automated Uptime Layer with Smart Exchange リリース 1.1.0.0 を対象とするものです。以下のセクションを参照してください。

新機能と機能強化

Automated Uptime Layer with Smart Exchange リリース 1.1.0.0 では、VMware ESXi および Automated Uptime Layer with Smart Exchange を実行する ztC Endurance 3100、5100、7100 システムが導入されています。詳細については、Stratus ztC Endurance システムの概要 を参照してください。

重要な考慮事項

Automated Uptime Layer with Smart Exchange リリース 1.1.0.0 へのアップグレード

システム ソフトウェアをリリース 1.0.x.x から 1.1.x.x にアップグレードするには、システム ソフトウェアのアップグレード に記載された手順に従います。

Ubuntu システム ソフトウェアの更新を行わない

Stratus からの指示がない限り、Ubuntu の自動アップグレードを有効にしたり、管理 VM またはスタンバイ OS の Ubuntu システム ソフトウェアを他のソースから更新したりしないでください。互換性の問題を回避し、システムの適切なフォールト トレラント運用を確保するために、Automated Uptime Layer with Smart Exchange ソフトウェアとともにインストールされるリリースおよびソフトウェア パッケージのみを使用してください。今後リリースされるパッケージには、サポートされている Ubuntu パッケージの更新がすべてバンドルされる予定です。

VMware のライセンス アクティベーションに関する重要な情報

Broadcom® は VMware のライセンス条件を変更しました。Stratus が提供する VMware 永久ライセンスをアクティベートする必要がある場合は、次の Web サイトに記載された情報を参照してください。https://www.stratus.com/jp/go/vmware-activation/

BIOS 設定を変更しない

Stratus カスタマ サービスからの指示がない限り、BIOS 設定をデフォルト設定から変更しないでください。

既知の問題

BIOS を使用して Wake On LAN を無効にしない

BIOS で Wake On LANDisabled に設定しても、この機能は無効になりません。代わりに、https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.vm_admin.doc/GUID-879FA851-2B24-49E6-B58F-F25D0E923D17.html に記載されている VMware の設定を使用して Wake On LAN を無効にしてください。

I/O エラー発生時の PCIe アダプタによる長いネットワーク遅延

物理ポートが静的ポート グループとして構成されている IP Hash vSwitch に PCIe アダプタを追加すると、I/O モジュールが起動する際に長いネットワーク遅延が発生する可能性があります。

DNS サーバにホスト名を登録するには、install.sh が実行されているスタンバイ コンピュート モジュールの手動による再起動が必要

システムを DHCP 用に構成し、ホスト名を DNS サーバに登録したい場合は、以下のいずれかの手順で DNS に登録します。

  • install.sh (または net_config.sh) を実行したスタンバイ コンピュート モジュールを手動で再起動します。

  • コマンド sudo netplan apply を実行します。

Smart Exchange​​ により、vmkernel.log ファイルに USB ドライバの誤警告が記録される場合がある

VMware の USB ドライバは、ハードウェアが一時的に「消えて」から「再び表示される」ために、Smart Exchange の処理を誤ってエラーと認識することがあります。この場合、ドライバが vmkernel.log ファイルに複数の警告を記録することがあり、以下のような警告が記録される場合があります。これらの警告は無視しても問題ありません。

2023-02-02T15:26:02.581Z Wa(180) vmkwarning: cpu63:2098291)WARNING: vmkusb: Retry 1 time(s) for command = 15 (0x0000000000000000, 
   0x00000000, 0x01013c00)
2023-02-02T15:26:02Z In(182) vmkernel: : Failure^[[0m

交換用コンピュート モジュールを取り付ける際に既存の ASNConnect データを削除する

交換用コンピュート モジュールを取り付ける場合は、交換用コンピュート モジュールに ASNConnect をインストールする前に、既存の ASNConnect 構成データの削除方法について、Stratus カスタマ サービスにお問い合わせください。

ネットワーク再構成に失敗した場合は bmc_config または net_config スクリプトを再度実行する

ネットワーク再構成に失敗した場合は、bmc_config スクリプトまたは net_config スクリプトを再度実行します。

コンピュート モジュール交換後に ASNConnect をインストールする

コンピュート モジュールを交換する場合は、Stratus 認定サービス業者に連絡して (ヘルプ情報 を参照)、古いコンピュート モジュールに関連付けられている ASNConnect ソフトウェアを削除してもらう必要があります。その後、ASNConnect の有効化 に記載された手順に従い、新しいコンピュート モジュールに ASNConnect をインストールできます。

ATTN LED は AC 電源コードの取り外しを表示しない

この ztC Endurance リリースでは、コントロール パネル ウィング閉じた ztC Endurance システムの前面右側に配置されているモジュール。USB 2.0 ポート、ztC Endurance システムの電源ボタン、およびシステムの電源状態 (PWR)、障害状態 (ATTN)、モジュール識別状態 (UID) を示す LED が組み込まれています。の ATTN LED に AC 電源コードが取り外されたことは表示されません。この LED は、PSU 自体が取り外された場合や障害が発生した場合にのみ点灯します。ATTN LED の詳細については、表 10 を参照してください。

上下矢印キーを使用すると ztC Endurance コンソールがハングする場合がある

ハードウェア」ページで上下矢印キーを使用すると、ztC Endurance コンソールがハングする可能性があります。この問題が発生した場合は、F5 キーまたは再読み込みボタンを使用してページを再読み込みしてください。

電源状態が「電力なし」から「電源オン」に変わるとシステムが PSU エラーを報告する

ztC Endurance システムが「電力なし」状態から「電源オン」に変わると、ztC Endurance コンソールが一方または両方の PSU が故障したと報告する場合があります。この状況が発生する可能性がある例としては、初回電源オン時や、両方の電源コードをシステムから取り外し、再接続してシステムを起動した場合などがあります。両方の PSU の LED が緑色に点灯している限り、差し迫った危険はなく、都合の良いときに問題に対処できます。ただし、PSU の LED がオレンジ色に点灯または点滅している場合は、PSU に早急な対応が必要な本当の問題が発生している可能性があります。

この問題が発生した場合は、以下のように対応します。

  • ztC Endurance システムに物理的にアクセスできる場合:

    1. PSU の LED のステータスを確認します。両方の PSU の LED が緑色に点灯している場合は、PSU が正常であることを示しています。図 29 および表 12 を参照してください。

    2. ztC Endurance コンソールで故障と報告された PSU の電源コードを取り外します。図 46 を参照してください。

    3. 該当する PSU の LED が完全に消灯するまで待ちます。図 29 を参照してください。

    4. 電源コードを再接続します。電源へのシステムの接続 を参照してください。

  • システムがリモートにあり、物理的にアクセスできない場合は、Stratus カスタマ サービスにヘルプを依頼してください。

BMC Web コンソールで IPv6 を有効にする必要がある

ztC Endurance システムは、BMC Web コンソール[IPv6 の有効化] 設定が選択された状態で出荷されます。この設定を無効にすると、ztC Endurance システムは動作しません。

[IPv6 の有効化] 設定は、[設定] > [ネットワーク設定] > [ネットワーク IP 設定] にあります。この設定を選択すると、[IPv6 DHCP の有効化] 設定が表示されます。この設定も選択してください。BMC Web コンソールの詳細については、BMC Web コンソールの概要 を参照してください。

X710 アダプタを停止した後もアダプタ リンクがアクティブのままになる

Intel X710 PCIe アダプタまたは Intel X710 組み込みアダプタに対して以下のコマンドを実行すると、リンクが無効化されます。

esxcli network nic down -n vmnicNN

ただし、esxcfg-nics -l コマンドの出力ではリンクが無効化されていると報告されるものの、アダプタと接続先スイッチのリンク LED は点灯したままになり、リンクがまだアクティブであることを示す場合があります。そのため、静的リンク アグリゲーション構成の問題が発生する可能性があります。ESXi ホストでアダプタが無効化されているにもかかわらず、スイッチがリンクをアクティブとして認識するためです。

静的 IPv6 アドレスから動的 IPv4 アドレスへのシステムの再構成

ztC Endurance システムが静的 IPv6 アドレスで構成されており、動的 (DHCP) IPv4 アドレスを使用するようにシステムを再構成する場合は、net_config.sh を実行する前に以下の手順を実行してください。

  1. いずれかの BMC Web コンソールにログインします。

  2. [設定] を選択し、[ネットワーク設定][ネットワーク IP 設定] の順に選択します。

  3. ネットワーク IP 設定」ページで、以下を実行します。

    1. [IPv6 DHCP の有効化] チェック ボックスを選択します。

    2. [IPv6 アドレス] フィールドに「0」を入力します。

    3. [保存] をクリックして BMC Web コンソールを終了します。

他の BMC Web コンソールでも上記の手順を繰り返します。

PSU 電源投入後に発生する誤警告 (PSU ファン アラート)

PSU の電源を切断し、その後電源を再投入 (PSU を取り外して再挿入、または電源コードを抜いて再接続) すると、以下のようなアラートが表示されることがあります。

inventory power supply unit A: sensor Fan_PSUA (7200.000000 RPM) below lower critical threshold

この誤警告は 15 秒以内に自動的に解除されます。その後、以下のようなアラートが表示されます。

inventory power supply unit A: sensor Fan_PSUA (RPM 31950.000000) no longer below lower critical threshold

これらのアラートは無視しても問題ありません。

管理 VM のディスク容量不足時のアップグレード ファイルの削除

ztC Endurance の新しいリリースにアップグレードした後、アップグレードで使用されたファイルが原因で管理 VM のディスク容量が不足することがあります。管理 VM のスペースを解放するには、以下の手順を実行します。

  1. 「アップグレード キット」ページ に記載された手順に従い、ztC Endurance コンソールからアップグレード キットを選択して削除します。

  2. 以下の例のように、/opt/stratus/upgrade_kits にあるファイルとフォルダを削除します。

    $ sudo ls /opt/stratus/mgmt/upgrade_kits
    temp_kitDir_1204548283  ztcEndurance_upgrade_1.1.0.0-556  ztcEndurance_upgrade_1.1.0.0-556.kit
    $
    $ sudo bash -c "rm -r /opt/stratus/mgmt/upgrade_kits/*"
    $ sudo ls /opt/stratus/mgmt/upgrade_kits
    $

システム ソフトウェアのアップグレード前にアクティブなアラートを解消する

システム ソフトウェアをアップグレードしようとした際に、ztC Endurance システムにアクティブなアラート (情報アラートを含む) がある場合、以下のメッセージが表示されてアップグレードが失敗します。

Upgrade cannot proceed until all active alerts have been resolved.

すべてのアクティブなアラートを解消した後で、アップグレードを続行できます。

インストール時に 1 つの DNS サーバのみを入力する

スタンバイ OS、ESXi ホスト、または管理 VM のインストール構成ファイル (zen_config.yaml) 、またはインストール スクリプトで表示されたプロンプトに 2 つ以上のネーム サーバを入力すると、スクリプトは進行しません。入力するネーム サーバは 1 つにする必要があります。必要に応じて、インストール後に標準の Ubuntu または VMware ESXi 管理ユーティリティを使用して、2 つ目のネーム サーバを追加できます。

特にスタンバイ OS の場合、以前に追加のネーム サーバを 1 つ以上追加し、その後コンピュート モジュールを交換するか、システム ソフトウェアをアップグレードした場合は、追加のネーム サーバを手動でスタンバイ OS に再度追加する必要があります。これは、これらの操作によってスタンバイ OS が再インストールされ、ztC Endurance のインストールで指定されていない構成操作が再インストール中に失われるためです。

BMC パスワードに特定の特殊文字を使用しない

特殊文字 #!$ を BMC Web コンソールの admin パスワードに使用しないでください。インストール プロセス中にこれらの特殊文字を含む BMC パスワードを入力すると、Invalid placeholder in string というエラー メッセージが表示され、インストールに失敗します。

コンピュート モジュールの交換後にセキュア ブート設定を確認する

コンピュート モジュールを交換した後は、その Secure Boot 設定がアクティブなコンピュート モジュールの既知の Secure Boot 設定と一致していることを確認してください。設定を確認および変更する手順は以下のとおりです。

  1. ztC Endurance コンソールから、交換するコンピュート モジュールをメンテナンス モードにします。メンテナンス モードの使用 を参照してください。

    通知: 交換するコンピュート モジュールをメンテナンス モードにしてから、この手順の残りの作業を行わないと、エラーが発生する可能性があります。
  2. 交換するコンピュート モジュールの BMC Web コンソールに接続します。BMC Web コンソールへの接続 を参照してください。

  3. BMC Web コンソールにログインします。BMC Web コンソールへのログイン を参照してください。

  4. BMC Web コンソールの左側の列から [Remote Control (リモート制御)] をクリックし、次に [LaunchH5Viewer (H5Viewer の起動)] をクリックします。

  5. ビューアから、ztC Endurance スタンバイ OS の zenadmin ユーザ アカウントの認証情報を入力します。

  6. 以下のコマンドを実行して、交換するコンピュート モジュールの Secure Boot 設定のステータス (Enabled または Disabled) を確認します。

    $ sudo mokutil --sb-state

    • 結果がアクティブなコンピュート モジュールの既知の Secure Boot 設定と一致する場合は、ステップ 13 に進みます。

    • 結果がアクティブなコンピュート モジュールの既知の Secure Boot 設定と一致しない場合は、ステップ 7 に進みます。

  7. 以下のコマンドを実行して、スタンバイ コンピュート モジュールを再起動します。

    $ sudo reboot

  8. パワーオン セルフテスト (POST) モード中に、Delete キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに入ります。

    スタンバイ コンピュート モジュールが再度電源サイクルに入って再起動した場合は、もう一度 Delete キーを押してください。

  9. Main メニューから、左右の矢印キーを使用して [Security] タブを選択します。[Security] タブで、上下の矢印キーを使用して [Secure Boot] を選択し、Enter キーを押して「Secure Boot」画面を表示します。

  10. Secure Boot」画面で、上下の矢印キーを使用して [Secure Boot] に移動します。次に、スペースバーを使用して設定 (Enabled または Disabled) を切り替えて、アクティブなコンピュート モジュールの既知の Secure Boot 設定と一致させます。

  11. F4 キーを押してから [Yes] を選択し、Enter キーを押して保存して終了します。

  12. スタンバイ コンピュートモジュールが再起動したら、再度ログインします。設定を確認する場合は、ステップ 6 のコマンドを実行します。

  13. 準備ができたら、ビューアと BMC Web コンソールを閉じます。

  14. ztC Endurance コンソールから、交換したコンピュート モジュールをサービスに戻します。メンテナンス モードの使用 を参照してください。

zenverify プログラムでのエラー報告

ztC Endurance システムを設置した後、スタンバイ コンピュート モジュールから zenverify プログラムを実行して、システムの設置状態を確認します。現在、コンピュート モジュールの CPLD (複雑プログラマブル ロジック デバイス) のバージョンが 1.2.0 の場合、zenverify で CPLD ファームウェア バージョンのエラーが報告されます。これは報告上のエラーであり、実際の障害ではありません。Automated Uptime Layer with Smart Exchange リリース 1.1.0.0 では、コンピュート モジュールの CPLD のバージョン 1.2.0 と 1.4.0 の両方がサポートされています。このエラーは無視しても問題ありません。

Stratus ナレッジ ベース記事へのアクセス

Stratus ナレッジ ベース記事へのアクセスに関する情報は、ヘルプ情報 を参照してください。

ヘルプ情報

ztC Endurance システムに関する技術的な質問がある場合は、ヘルプ情報 を参照してください。