「ハードウェア」ページ
「ハードウェア」ページには、ztC Endurance システムのハードウェア コンポーネントに関する情報が表示されます。上部パネルには、システム内の各コンピュート モジュール、I/O モジュール、ストレージ モジュール、PSU の状態、アクティビティ タイプ、名前、シリアル番号が一覧表示されます。下部パネルには、上部パネルで現在選択されているコンポーネントの詳細情報が表示されます。
下部パネルでタブを選択すると、表示される情報は通常、直観的に理解できる内容です。ただし、[メモリ]、[ネットワーク]、[ファイバー チャネル]、[ストレージ] の各タブに関する追加情報は、このセクションの後半で説明します。
「ハードウェア」ページでは、ハードウェア コンポーネントに関する情報を表示するだけでなく、以下の操作も可能です。
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ID LED を点滅させるボタンをクリックして、ハードウェア コンポーネントを識別します (システムまたはコンポーネントの検出 を参照)。
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コンピュート モジュールをメンテナンス モード
ztC Endurance のコンピュート モジュールの動作を一時停止し、サービスを実施できるようにしたモジュールの状態。アクティブなコンピュート モジュールがメンテナンス モードに移行すると、システムは Smart Exchange を実行し、スタンバイ コンピュート モジュールをアクティブ化します。コンピュート モジュールは、メンテナンス モードにしてからシャットダウンする必要があります。にし、シャットダウンしてから稼働状態に戻します (メンテナンス モードの使用 を参照)。
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BMC ログイン ページに移動します。コンピュート モジュールの [BMC] タブで IP アドレスをクリックすると、BMC ログイン ページに移動します (BMC Web コンソールへのログイン を参照)。
ハードウェアの状態
状態の値は、コンポーネントの状態の重大度を示します。次の値があります。
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情報目的 (
): システムに積極的に関与していないハードウェア スロット。
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正常、同期済み、または OK の状態 (
): 正常に動作中。
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軽度、警告、または一貫性のない状態 (
): ユーザの注意を推奨。
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中程度の状態 (
): モジュールは単一構成。ユーザの注意が必要。
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破損、故障、または重大な状態 (
): コンポーネントが動作していない。ユーザの注意が必要。アクティビティ テキストに、この状態に関する追加情報が記載されている場合があります。
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同期中 (
): 再び冗長性を確保するためにコンポーネントが動作中、またはコンピュート モジュールが Smart Exchange
システムの可用性を維持し、データ損失を防ぐための独自プロセス。ztC Endurance システムがアクティブなコンピュート モジュールの劣化や障害を検出した場合、Smart Exchange は以下を実行します。1) スタンバイ コンピュート モジュールを自動的にアクティブ化し、処理中のデータをコピーします。2) 元のアクティブ コンピュート モジュールに接続されているすべての I/O およびストレージを、新たにアクティブ化されたコンピュート モジュールに再ルーティングします。Smart Exchange はシステムが稼働中に行われますが、ごく短時間 (通常 1 秒未満) の停止を除いて、オペレーティング システムや顧客アプリケーションには検知されません。 を実行中。
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メンテナンス モード (
): コンポーネントはメンテナンス モード。メンテナンス モードの使用 を参照してください。
ハードウェアのアクティビティ タイプ
アクティビティの値は、コンポーネントの現在のアクティビティ タイプを示します。次の値があります。
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稼働中 (
): コンポーネントは動作環境を提供しており、正常に動作中。この値は、アクティブまたはスタンバイのコンピュート モジュールにのみ適用されます。
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接続済み (
): コンポーネントはアクティブなコンピュート モジュールにアクティブに接続され、正常に動作中。この値は、ストレージ モジュール、I/O モジュール、PSU に適用されます。
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シャットダウン中 (
): コンピュート モジュールがシャットダウン処理中。コンピュート モジュールのシャットダウンと再起動 を参照してください。
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シャットダウン (
): コンピュート モジュールがシャットダウン済み。
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Smart Exchange (
): アクティブなコンピュート モジュールが他のコンピュート モジュールに対して Smart Exchange を実行中。
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リカバリ中 (
): コンピュート モジュールが移行中。
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ブート中 (
): コンピュート モジュールがブート中。
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故障 (
): コンポーネントが故障し、動作していない状態。
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切断 (
): コンポーネントはアクティブなコンピュート モジュールに接続されていない状態。
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オフ (
): コンポーネントの電源がオフになっている状態。

「ハードウェア」ページでは、特定のコンピュート モジュールのメモリについて詳しく知ることができます。該当するコンピュート モジュールを選択し、下部パネルの [メモリ] タブをクリックしてください。メモリの各列には、以下の内容が表示されます。
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状態: RDIMM の状態を表示します。たとえば、[状態] 列に緑のチェックマークが表示されている場合、RDIMM の状態が良好であることを示します。ハードウェアの状態と関連するアイコンの詳細については、ハードウェアの状態 を参照してください。
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名前: RDIMM の名前を表示します (例: DIMM8)。
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スロット: チャネル上の 2 つの RDIMM スロットのうち、RDIMM が物理的に差し込まれているスロットを表示します。ztC Endurance システムではチャネルごとに 1 つのスロットのみが実装されるため、この列の値は無視できます。
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ソケット: RDIMM が接続されているプロセッサを表示します。たとえば、値が 1 の場合、RDIMM はプロセッサ 1 に接続されていることを示します。
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チャネル: プロセッサと RDIMM の間のチャネル (物理的な配線セット) の番号を示します。ztC Endurance システム内の各プロセッサには、8 つの RDIMM チャネルがあります。
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容量: RDIMM のサイズをギガバイト単位で表示します (例: 32 GB)。
RDIMM の詳細については、ztC Endurance システムのメモリ を参照してください。

「ハードウェア」ページでは、システムのイーサネット PCIe アダプタについて詳しく知ることができます。
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特定のコンピュート モジュールに組み込まれたイーサネット PCIe アダプタについて確認するには、該当するコンピュート モジュールを選択し、下部パネルの [ネットワーク] タブをクリックします。
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特定の I/O モジュールのイーサネット PCIe アダプタについて確認するには、該当する I/O モジュールを選択し、下部パネルの [ネットワーク] タブをクリックします。
ネットワークの各列には、以下の内容が表示されます。
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状態: コンポーネントの状態を表示します。たとえば、[状態] 列に緑のチェックマークが表示されている場合、PCIe アダプタの状態が良好であることを示します。ハードウェアの状態と関連するアイコンの詳細については、ハードウェアの状態 を参照してください。
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場所: コンポーネントの場所を表示します。たとえば、コンピュート モジュール内では、embedded-A は組み込みの PCIe アダプタが PCIe スロット A に配置されていることを示します。I/O モジュール内では、slot B/2 は PCIe アダプタが I/O モジュール B のスロット 2 に配置されていることを示します。
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名前: コンポーネントの名前を表示します (例: vmnic0)。
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ポート: コンポーネントが接続されているポートを表示します (例: 1)。
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PCI ID: システム上のコンポーネントの PCIe アドレス識別子を示します (例: 0000:9e:00.1)。
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速度: コンポーネントの速度を示します (例: 10 Gbps)。
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MAC アドレス: コンポーネントに焼き付けられた MAC アドレスを示します (例: 34:a6:61:fb:18.94)。仮想 MAC アドレスは表示されません。

「ハードウェア」ページでは、特定のストレージ モジュールのディスクについて詳しく知ることができます。該当するストレージ モジュールを選択し、下部パネルの [ストレージ] タブをクリックしてください。ストレージの各列には、以下の内容が表示されます。
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状態: ディスクの状態を表示します。たとえば、[状態] 列に緑のチェックマークが表示されている場合、ディスクの状態が良好であることを示します。ハードウェアの状態と関連するアイコンの詳細については、ハードウェアの状態 を参照してください。
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場所: ディスクの場所を表示します。たとえば、slot A/6 は、ディスクがストレージ モジュール A のスロット 6 に配置されていることを示します。
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名前: ディスクの名前を表示します (例: vmhba64:C0:T0:L0)。ディスク スロットが空の場合、「Empty (空)」と表示されます。
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PCI ID: システム上のディスクの PCIe アドレス識別子を示します (例: 0001:74:00.0)。
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可用性: ディスクが冗長化されているか (他の物理ディスクとペアになっているか) を示します。ディスク スロットが空の場合、「Unused (未使用)」と表示されます。
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論理 ID: ディスクの論理 ID を表示します (例: mpm1)。ディスク スロットが空の場合、「Unconfigured (未構成)」と表示されます。